2024年08月09日
東大、ポリウレタンを選択的に分解する触媒開発
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 東京大学 大学院工学系研究科の野崎京子教授らの研究グループは9日、ポリウレタンを選択的に分解する独自の触媒を開発したと発表した。開発した触媒により、水素分子を用いてウレタンを選択的に分解できることを明らかにした。従来の水素化分解ではウレタンのカルボニル基はメタノールまで水素化分解されるのに対して、カルボニル基を含む分解生成物(ホルムアミド)が得られる点で新規性があり、ポリウレタンの新たなケミカルリサイクル手法になると期待される。
実際に新開発した触媒をポリウレタンの分解へと応用したところ、水素分子の付加によってウレタン結合を切断し、リサイクルが容易な化合物へと分解できることを確認した。廃棄物のケミカルリサイクルへの応用が期待される。

 同研究成果は、米化学会発行の「Journal of the American Chemical Society」(8月9日)速報版としてジャーナルHPに公開される。
 
ニュースリリース参照
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20240809-2/pdf/20240809-2.pdf