2024年08月09日
三井物産、伯アルミ製錬事業投資会社へ増資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井物産

 三井物産は9日、ブラジルのアルミニウム製錬事業会社ALBRAS - Aluminio Brasileiro S.A.社(Albras社)に49%出資する日本アマゾンアルミニウム(本社:東京都中央区、小林健二社長=NAAC社)の第三者割当増資を引き受けたと発表した。これにより、NAAC社への出資比率(直接及び間接合計)は、約21%から約46%に引き上がり、Albras社で生産されるアルミ地金のオフテイク数量は年間約8万トンから年間約14万トンに増加する。

 NAAC社は、1977年にアマゾンアルミ・プロジェクトへの日本側投資会社として設立され、Albras社やアルミナ精製業に出資している。Albras社のアルミ地金生産量は年間45万トンで、ブラジル・アマゾン地域で再生可能エネルギーを電源に製造時のCO2排出量を抑制したグリーンアルミを安定的に製造している。

 アルミは自動車・航空機などの輸送機器、建材、缶、電線など様々な分野で広く使用されているが、軽量でリサイクルが容易という優れた特徴から、今後も需要も拡大が見込まれている。一方、製造には多大な電力を必要とするため、供給は限定的であり、今後ひっ傾向で推移すると見られている。