2024年08月20日 |
東北大など、固体中でもよく動く分子発見 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学多元物質科学研究所の芥川智行教授と北海道大学地球環境科学研究院の野呂真一郎教授らの研究グループは、固体状態でも溶液中にいるかのようによく動く分子を開発したと発表した。 分子、イオンは固体中ではその動きが制限されるが、溶液中に溶けると自由に動き回ることができる。そのため、固体中と溶液中では分子の性質は大きく異なる。近年、固体中でも分子が動く現象が見つかっているが、溶液中に比べるとその動きはわずかなものだった。 研究グループは今回、分子を適切に設計することにより固体状態でもよく動く分子を発見し、固体状態において溶液状態のような光反応性を示すことを見出した。またこの分子は、固体中でよく動く性質に関連した興味深い特徴(結晶が飛び跳ねる、二酸化炭素を取り込む細孔を形成する)を示すことが分かった。今後、分子からなる固体の新たな材料開発に大きく貢献することが期待できる。 同成果は、学術誌「Angewandte Chemie International Edition」(2024年8月2日付)に掲載された。 |