2024年08月20日

出光、滋賀の合成炭カル土木利用、社会実装へ

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：出光興産

出光興産は20日、灰孝小野田レミコン（京都市下京区、山内和宏社長）、日本コンクリート工業（東京都港区、塚本博社長）と3社共同で実施する「コンクリートスラッジを利用し排ガス中のCO2を固定化した合成炭酸カルシウム（合成炭カル）の土木建設材料への適用試験」が、滋賀県の令和6年度補助事業に採択されたと発表した。 　3社は合成炭カルをコンクリート等の土木建設材料に利用することで、CO2再資源化技術の社会実装を推進する。滋賀県の補助金事業に応募し、採択通知を受けた。実施期間は2024年7月～2025年3月。 　出光と日コンは、産業廃棄物に含まれるカルシウムとボイラー等の排ガス中のCO2を反応させて合成炭カルを製造する技術の開発と事業化に取り組んできた。令和5年度には、同補助金事業で日コン100％子会社のNC西日本パイル製造（兵庫県高砂市）の滋賀工場に建設したパイロットプラントで、合成炭カル製造の実証試験を実施した。 ＜合成炭カルの社会実装に向けた今後の取り組み＞ ・コンクリートに使えるかの適用試験 ・生コンクリートで使えるかのハンドリング性試験 ・地盤改良材に使えるかの適用試験 　出光は滋賀工場パイロットプラントでの製造補助を担い、合成炭カルの品質確認（化学組成等）を行う。 日コンは滋賀工場でコンクリートスラッジからできた合成炭カルをフィルタープレス、パッキング後、灰孝大津工場へ輸送する。3社は2026年度の社会実装をめざす。