2024年08月28日
東ソーなどのCO2分離回収実用化、NEDOが採択
【カテゴリー】:行政/団体
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 東ソーは28日、京都工芸繊維大学、東京工業大学および(株)キッツマイクロフィルター、東京農工大学の各機関と共同で取り組む「CO2分離回収プロセス実用化」計画が、NEDOが公募したカーボンリサイクルプロジェクトに採択されたと発表した。事業期間は2024年5月から26年3月までの3年間。
 同プロジェクトの採用により今後、火力発電所や化学産業、セメント産業、鉄鋼産業など、C02濃度が10%を超える工程ガスや排気ガスを対象に技術開発を進める。
 共同事業者は、2020年度から実施してきた開発研究の成果を踏まえて、以下の3点に重点を置いた研究に取り組む方針だ。
(1)ベンチ試験用C02分離膜モジュールの研究開発
(2)C02分離膜モジュールのベンチ試験
(3)膜分離システムの社会実装検討
 具体的には、C02分離回収プロセスの実用化に向けて、膜面積の大面積化を実現することで、高い分離効率を維持しながらスケールアップを図るとともにさらなる耐久性向上を目指した試験を継続する。回収したC02の有効利用プロセスの開発や、他の産業分野への適用可能性の検証も行っていく方針だ。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1724822838.pdf