2024年09月04日
東北大、カーボンナノチューブの新合成法 開発
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 東北大学材料科学高等研究所の加藤俊顕准教授らのグループは3日、次世代の新素材として注目されている、カーボンナノチューブ(CNTs)の原子配列を制御して合成する新手法を開発したと発表した。CNTsの原子配列であるカイラリティを制御し、合成可能な新触媒を発見した。
 これまで着目されてこなかった多種類の元素を混合した新たなCNTs成長用触媒開発に取り組み、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、鉄(Fe)を混ぜ合わせたNiSnFe触媒が極めて特殊なCNTs成長触媒として作用することを発見した。このNiSnFe触媒を用いて合成条件を最適化することで、95%以上の超高純度で(6,5)カイラリティCNTsのみを選択的に合成することに成功した。
本成果は8月20日に米国科学雑誌「ACS Nano(電子版)」に掲載された。

(詳細)
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2024/09/press20240903-02-carbon.html