2024年09月05日
伊藤忠・日鉄など7社、日本海側CCS構想進む
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 先進的CCS事業(二酸化炭素の分離回収・輸送・貯留)への取り組みを目指す、伊藤忠商事、日本製鉄、太平洋セメント、三菱重工業、INPEX、大成建設および伊藤忠商事石油開発の7社は、4日、共同提案した日本海側東北地方CCS事業構想が(独法)エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)公募事業「先進CCS事業に係る設計作業等」に採択された。
 
 同構想は、日本製鉄の九州製鉄所大分地区及び太平洋セメントグループの工場から分離回収したCO2を貯留地に船舶を用いて輸送・貯留するもので、すでにCO2の分離回収・輸送・貯留に係る事業性調査は23年度に実施済みで、現在、事業主体による技術的課題の整理などを行っている。
 
 今回採択されたのは、その次のフェーズとなるCO2の分離回収・輸送・貯留に係る基本設計(FEED:Front End Engineering Design)作業、試掘調査等を実施する。上述の事業性調査の結果を基に、CO2 の分離回収・船舶輸送・地下貯留の各要素に対して技術面・経済性の両面から事業の基本設計作業等を進め、2030年度の操業開始に繋げていく方針だ。
 
ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1725438912.pdf