1999年11月25日
モンテル、アジア大洋州のPPコンパウンド拠点拡充
香港にも年産10,000トン体制を確立
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 モンテルポリオレフィンズのグループ企業の一つである「モンテルTPPアドバンストポリマー」はこのほど香港に年産10,000トン能力のPP(ポリプロピレン)コンパウンド設備を設置した。同ポリマー社は、モンテルポリオレフィンズと台湾のTPPの合弁会社。本格操業は来年1月からと見られる。原料のベースレジンは日本のMSS(モンテル・エスディーケイ・サンライズ)が供給していくことになりそう。
 この結果、アジア・大洋州地域におけるモンテルポリオレフィンズのPPコンパウンドの生産拠点は既存の豪州、韓国、マレーシア、タイの各地と合わせて5ヶ所となった。総設備能力は同55,000トンである。すでにモンテルは、同コンパウンドでも同地域におけるダントツのシェアーを確保しているが、今回の香港の設備が稼動すると全体の基盤が一段と強化されることになる。これを機に、アジア地域の自動車部品分野に本格進出を狙っていくものと見られる。