2024年09月05日
住化・韓国子会社、透明ディスプレイで屋外広告
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は5日、韓国の100%子会社、東友ファインケムが次世代通信関連製品「ガラス透明LEDディスプレイ」を実用化し、同国内で販売を開始したと発表した。
 
 「透明ディスプレイ」は、透明な樹脂やガラスの基板に光源を配置した表示デバイスのことで、画面に表示される内容を視認しながら、同時に背景も透過して見ることができる。従来型ディスプレイと異なり周囲の景観や視界を妨げずに設置できる。そのため、電気自動車などの次世代モビリティはじめ商業ビルなど幅広い用途での市場創出が期待できる。
 
 東友ファインケムは、タッチセンサーなどの微細加工技術を生かして、今回、高い透過率と高解像度の映像提供を可能にした。ガラスタイプを採用することで、フィルムタイプ製品と比べ、衝撃などの物理的な損傷や燃焼などの化学的な損傷にも強い耐性を実現した。顧客ニーズに合わせたさまざまなデザイン設計も可能だ。 20年代後半に数十億円規模の売り上げを目指す。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1725504542.pdf