1999年11月25日 |
汎用4樹脂の国内出荷、LDとPPは10月も前年超え |
LDのフィルム用、HDのパイプ用、PPの繊維用等が好調 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
汎用4樹脂の10月の出荷数量は、HDPEとPPの両樹脂が前年同月の実績を上回ったが、LDPEとPSはともにわずかながらマイナス成長となった。 HDPEの伸び(3%増)は、輸出が24%もの大幅増となったことによるもの。国内は逆に1%減っている。PPの伸び(2%増)は、同じく輸出が13%増と好調を維持したのに加えて国内向けも1%ながら増加したのが効いてのもの。国内向けは5ヶ月連続で前年超えとなった。 一方のLDPEのマイナス幅は0.4%なので、前年の横並びということができる。国内は2%増であったが、輸出が前年の反動で9%減となったのが響いた。国内向けは9ヶ月連続の前年超えだ。PSの減少も1%と小幅だ。国内向けの2%の減少を輸出の6%増でカバーした。 国内向けの出荷の中では、LDPEの主力品種の一般フィルム用が5%の伸びを遂げている点が特に目を引く。ラミネート用も同じく5%増となっている。PPではメーンの射出成形用が2%増と健闘、またシート用も3%増と好調であった。ただしフィルム用は、台湾やタイからの輸入品の圧力を受けて6%縮小した。HDPEではパイプ用の12%増が注目される。しかしフィルム用はPP同様に輸入品の増加で2%のマイナスとなった。PSの主力の包装用は1%増と盛り返した。また電気工業用は前年並みと善戦した。ただし雑貨産業用は11%減と不振であった。 |