2024年09月10日
ポリプラ、液晶ポリマーをマスバランス化
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ポリプラスチックス

 ポリプラスチックスは10日、バイオマスバランス製品の「bGシリーズ」第二弾として、液晶ポリマー(LCP)の原料の一部をバイオマス由来(マスバランス方式)に置き換えた「LAPEROS bG-LCP」を25年春に発売すると発表した。
 製造工程、化学的・物理的特性は従来品と全く変わらず、エンプラ・メーカーとして、エンプラ樹脂の100%循環化実現に貢献するのが狙い。今後は LCP全グレードに拡大の予定だ。

<用語の解説>
■マスバランス方式とは
 マスバランス方式とは、バイオマス由来の原料と化石資源由来の原料を混合して樹脂製造プロセスに投入し、投入したバイオマス由来の原料の量に応じて、できあがった製品の一部をバイオマス由来と「見なす」方式のこと。樹脂メーカーにとってはバイオマス由来の製品と化石資源由来の製品を別々に作り分ける必要がなく、ユーザーにとっては別グレードとして性能や品質を評価し直す必要がない。これにより、カーボンニュートラル社会、サーキュラーエコノミー社会の実現をスピードアップできる効果がある。