2024年09月11日 |
日本触媒、LIB用電解質体制強化へ福岡に新工場 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本触媒 |
日本触媒は11日、リチウムイオン電池用の電解質として使用され、EVの高性能化に寄与するLiFSI(リチウムビスイミド、製品名:「イオネル」)について、事業化のめどがついたため、2028 年の商業運転開始を目標に福岡県に工場を新設すると発表した。投資額は最大 375 億円の見込み。うち125 億円の政府助成を受ける。 計画は、経済産業省の「蓄電池等の安定供給確保のための取組に関する計画」(9月6日)に認定された。投資額375 億円をかけて、年産能力3,000トンの工場を建設する。電解質として100%使用された場合のリチウムイオン電池容量は21.4GWh、電気自動車約21万台に相当する。立地場所には物流の利便性や自然災害に対する安全性に優れ、ビジネス拠点として優位な福岡県を選んだ。 ■「イオネル」について: LiFSI は高純度化が困難な物質で、その生産や品質管理には高度なノウハウが必要とされる。日本触媒はこれまで培ってきた独自の生産技術力を活かし、世界で初めて残存溶媒や副生物が少なく、安定した電気化学特性を示す高純度LiFSI(製品名:イオネル)の工業的生産プロセスの開発に成功した。 イオネルを電解質として用いることで、リチウムイオン電池の種々の課題を一挙に解決できることから、自動車の電動化が進む中、有望な製品として期待されている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1726032805.pd |