1999年11月24日 |
ガス拡散電極電解技術、大型化研究スタートへ |
NEDOと委託契約、企業化にめどつける |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:旭化成、旭硝子、ダイソー、東亞合成、東ソー、トクヤマ、三井化学、NEDO、日本ソーダ工業会 |
日本ソーダ工業会、新化学発展協会はソーダ業界が取り組んできた、ガス拡散電極食塩電解技術の開発研究が1999年度から第2期の「工業化試験」段階を迎えていたが、このほどNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と業務委託契約を完了した。 第2期計画は、これまでの中規模電解槽を使ったテストで実用化のめどが得られたため、さらに実験規模を大型化し、より企業化に近いレベルの実験を行うもの。実験期間は11~14年度の4年間。電解性能、耐久性、運転性などの評価試験のほか、大量生産、品質安定性、製造コスト削減などを目的とした製造方法の確立を目ざす。 ソーダ工業会では新たに工業化開発研究委員会を発足させるが、同工業会加盟全社が参加、中核となる開発担当会社もこれまでの鐘淵化学工業、三井化学、東亞合成3社に旭化成、旭硝子、東ソー、トクヤマ、ダイソーの5社が加わり、8社体制となり、ほかに大学など5機関が参加する。 同研究には使用電力消費量が約40%節減できるなどから、海外でも大きな注目を集めている。 なお、11~14年度の開発予算は総額約20億円、このうち11年度分のNEDOからの委託費は予算の50%に相当する3億5,100万となっている。 |