1999年11月24日
独セラニーズAG、米KoSaにカナダのポリエステル設備を売却
年末までに1億6,200万ドルで売却~コア事業に資産集中
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 独セラニーズAGは現地時間の23日、世界的なポリエステルメーカーの米KoSa社との間でカナダのオンタリオ州Millhavenに有していたポリエステル設備の資産売却協定に調印した、と発表した。
 セラニーズは、Millhavenに年産16万トンの包装用PET樹脂設備と、5万トンの衣料・カーペット用ポリエステル繊維設備を有しており、製品の85%以上を米国に供給している。今回の売却額は1億6,200万米ドルで、年末までに売却を完了する予定。
 セラニーズCEOで取締役会の議長を務めるClaudio Sonder氏は、「非コア事業の資産を取り除き、現在のオペレーションを再構築し、成長の機会を獲得することで、企業価値を増大させる戦略を追求し続けている」と説明し、また「Millhavenの設備の売却は、コアビジネスであるアセテート製品および高機能樹脂事業に我々の資産を集中させる姿勢を示すものである」と語った。
 一方、KoSaのIsaac Saba会長は、「Millhavenの設備取得は、KoSaの将来的な成長ビジョンにおける次のステップとなる。またグローバルなシナジー効果の強化と、グローバル、特に北米のオペレーションに大きな意味をもたらすだろう。」と語った。なおKoSaは現在、セラニーズと独占的なマーケティング協定のもと、Millhavenの設備で生産した製品に加え、米国内で売られている全製品を販売している。