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2024年09月27日 |
東北大「菌類は脳はなくても識別はできる」 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院農学研究科の深澤遊准教授の研究グループは、「菌類には脳や神経系はないが、図形を識別することはできる。記憶・学習・決断など、さまざまな知的行動も示す」との研究結果を発表した。 研究グループは、木材腐朽菌チャカワタケの菌糸体を定着させた角材9個を、培地上にマルやバツを描くように配置して菌糸体を培養した。すると菌糸体は、角材9個をつなぐように培地上にネットワークを伸ばし、マルやバツの図形を描いただけでなく、図形の違いによって角材の分解活性も異なっていた。 このように「図形の違いによって菌糸体ネットワークの活性が異なる」現象は、「図形の違いによって脳のニューラルネットワークの活性が異なる」現象、つまり脳における図形認識のプロセスと似た現象といえる。 同研究成果は2024年9月12日に国際学術誌「Fungal Ecology」に公開された。 (詳細) https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240925_02_fungi.pdf |