1999年11月22日 |
呉羽化学、MBS樹脂20円値上げ浸透 |
22日出荷分から新価格で取り引き |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:クレハ |
呉羽化学工業はPVC(塩ビ樹脂)用を中心にしたプラスチック改質剤MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂の採算是正を図るため、改質剤をキロ20円、加工助剤を同25円値上げする方針を決め、ユーザー各社と交渉していたが、ほぼ浸透し、22日出荷分から新価格での取り引きに入った。MBS樹脂は主原料であるブタジエン、スチレンモノマー、メチルメタクリレートモノマーなどの相次ぐ値上げにより、採算性の悪化を招いていた。このため今回価格修正を余儀なくされた。 同社は米ローム&ハース社との提携により同樹脂を事業化しており、錦工場に年産2万5,000トン設備のほか、シンガポールに合弁で同3万トン(うちアクリル系1万3,000トン)の設備をもち、出資分を引き取り販売している。ローム&ハースは米国、スコットランドにも拠点をもっているが、需要は国内、海外とも堅調という。 |