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2024年10月03日 |
九大、人工膝関節/術後の痛み・機能を改善 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:九州大学 |
九州大学医学研究院の濵井敏准教授らの膝関節研究グループは1日、人工膝関節全置換術(TKA)の手術を受けた患者を対象に、術前後のレントゲン画像によるCPAK分類の評価および術後のアンケート調査を行った結果、術後に(1)生まれながらの脚の形状(O脚・真っ直ぐ・X脚)が変わらないこと、(2)関節面の非生理的な傾斜(外方)を避けることで、痛み・機能・違和感に関するスコアが従来よりも10%以上も改善することが明らかになったと発表した。 今回の発見を基に、患者さんごとの脚形状に応じた術前計画を立て、ロボット支援技術を用いた正確な手術を行うことで、TKAの更なる成績向上に役立つことが期待できるとしている。 本研究成果は英国の雑誌「The Bone & Joint Journal」に2024年10月1日に掲載された。 <用語解説> ◆ 変形性膝関節症 : 加齢に伴う関節軟骨の摩耗や力学的な負荷が作用することで発生する疾患で、膝関節の痛みや腫れ、動かしにくさを特徴としており、日本人では約800万人が症状を有しているとされる。 ニュースリリース参照 https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1127 |