1999年11月22日
中国・江陰新和橋化工、2000年中にEPSを8万トン拡大
20万トン体制~将来は35万トン目指す
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 中国の江陰新和橋化工は、需要の拡大に対応して2000年をめどにEPS(発泡ポリスチレン)を8万トン増強、既存設備との合計で20万トンに拡大する。さらに将来的には35万トン体制の構築を目指す方針。
 中国は現在、高速道路の建設ラッシュを迎えており、延長率では世界7位にランクしている。道路の敷設工事の際に、軟弱地盤上や地すべり地の盛土、傾斜地拡幅盛土、構造物の背面盛土などの荷重軽減や土圧低減が必要な場所に、EPSブロックを盛土の材料として積み重ねる工法が用いられ、日本でもEPS土木工法として各社が普及を進めている。同社の増強も、こうした土木用途の需要増加に対応するもので、2000年中に江蘇省江陰で8万トン増設、既存12万トンとの合計で生産能力を20万トンに引き上げる。
 なお同社は、中長期的には35万トン体制の構築を目指しており、需要の拡大に応じて逐次増設を進めていく方針。