1999年11月19日
合成ゴム生産、9月も2ケタ台の伸び
自動車タイヤの堅調支えに増加ペース続く
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 合成ゴム工業会がまとめた、9月の合成ゴム生産、出荷実績によると、合成ゴム全体の生産量は12万5,947トンで前年月比114.3%と、8月に続き2ケタ台の増加をみせた。1~9月累計でも117万5,805トンで同104.5%と前年を上回るペースでの推移となっている。9月の品目別生産量はSBR6万1,086トン(102.0%)、NBR4,267トン(145.2%)、CR6,492トン(121.6%)、BR1万9,782トン(92.0%)、EPT1万8,896トン(98.7%)となっている。
 合成ゴム需要の60%以上は自動車タイヤ用が占めているが、自動車タイヤの生産量も輸出の好調から1~9月83万2,000トンで前年同期比102.4%と増加している。
 合成ゴムの生産量はこのままいけば昨年実績の152万トンを5~6%上回り160万トンに達するとみられている。ただ、自動車タイヤに占める天然ゴムと合成ゴムの比率は、天然ゴムの国際市況が低迷していることもあり、合成ゴム化率が46%と低下している。