2024年10月10日
日化協、第9回LRI賞 横浜市立大・小島教授に
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学工業協会

 日本化学工業協会は10日、第9回日化協LRI賞受賞者が横浜市立大学大学院 生命ナノシステム科学研究科の小島伸彦教授(生命環境システム科学専攻)に決ったと発表した。受賞テーマは「凍結保存したヒトiPS細胞由来肝細胞様細胞の3次元凝集制御による肝代謝機能の強化と維持」
 授賞式は11月29日~12月1日にライトキューブ宇都宮で開催される日本動物実験代替法学会(JSAAE)第37回大会で行われる。
 
■授賞理由
 受賞者は、3次元培養技術についてユニークな方法論を開発してきた。具体的には、細胞の瞬間接着剤を開発し、わずか1分でスフェロイド(細胞凝集体)を作製する技術を発表した。また、その技術をさらに発展させ、メチルセルロースを分散した培地による強制的な細胞凝集技術を開発してきた。この手法は接着力の異なる細胞や接着性のない人工材料、細胞マトリックスなどの凝集に適しており、アイデア次第で様々な組織・臓器モデルを作製可能な方法となる。受賞者は、動物実験代替に不可欠なヒト細胞の3次元培養による技術開発を精力的に進めてきており、今後の成果が期待されている。
  
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1728537096.pdf