2024年11月06日

三井化学、太陽光パネルリユース共同実証へ

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：三井化学

三井化学は6日、脱炭素などのエネルギー・マネジメントを手がける Sustech（本社：東京都港区 ）と、中古太陽光パネルのリユースを通じた新たな再エネ導入スキームの実証に取り組むことで合意したと発表した。 　2012 年の FIT 制度の開始以降、太陽光発電を中心に再エネ導入が促進され、これまで日本国内で導入された事業用FIT 発電所は累計50GW以上に達している。2050年のカーボンニュートラル実現に向け、今後も再エネ発電設備の導入は加速する見込みだ。一方、これまで導入されてきた発電設備は順次役割を終え、今後大量廃棄されると予測されている。 　太陽光パネルの場合、2030 年代半ばから増加して最大で年間 50万トン規模（産業廃棄物の最終処分量の 5％相当）、2036年頃には年間約17～28万トン（同1.7～2.7％相当）の廃棄が発生するとみられている。太陽光パネル自体の循環に向けた、リユースやリサイクルのための技術や商流、ビジネスモデルの確立が求められる。 　三井グループは40年以上の太陽光パネル封止材の製造販売経験を有し、累積6GWを超える太陽光発電所の診断・コンサルティング実績をもっている。一方、Sustechは自社で開発した分散型電力運用プラットフォーム「ELIC」を活用した再生可能エネルギーの運用に多くの経験と実績を有する。 　両社は、2022年から太陽光発電関連事業で協業を進めてきたが、今回さらに、中古太陽光パネルのリユースによる新たな太陽光発電の再エネ導入スキームについても、共同で実証実験を行っていくことにした。 　 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1730876743.pdf