2024年11月21日 |
広島大、特発性肺線維症バイオマーカー発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:広島大学 |
広島大学病院呼吸器内科の服部登教授らの研究グループは21日、ドイツ人と日本人の二つの異なる人種の特発性肺線維症患者を対象に調査したところ、安定期の血清sRAGE値が低い特発性肺線維症の患者は、急性増悪の発症率が高かったと発表した。 特発性肺線維症は肺に進行性の線維化を生じる原因不明の疾患で、日本での有病率は10万人中23人程度といわれている。特発性肺線維症患者の平均的な生存期間は、診断されてから3~5年と予後不良の疾患であり、その死因の40%程度が「急性増悪」という急激な症状の悪化による。 服部教授らは、さらにsRAGE値とSNPを組み合わせることで、特発性肺線維症の急性増悪の発症リスクを層別化できる可能性があることを見つけた。 また、急性増悪発症のバイオマーカーとして有用であることを証明した。 これらの研究結果は24年11月11日に学術誌「Respiratory Research」でオンライン公開された。 |