2024年11月26日 |
北大・岐阜大、水疱性類天疱瘡 特徴発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学皮膚科の氏家英之教授と岐阜大学医学系研究科の岩田浩明教授の研究グループは26日、DPP-4阻害薬に関連する水疱性類天疱瘡が、通常の水疱性類天疱瘡とは異なる特徴を有することをつかんだと発表した。 水疱性類天疱瘡は高齢者に発症しやすい自己免疫性水疱症の一つ。原因は不明だが、薬剤との関連も報告され、近年では2型糖尿病治療薬であるDPP-4阻害薬を服用中の方で水疱性類天疱瘡の発症頻度が高いことが分かっている。だが、DPP-4阻害薬に関連した水疱性類天疱瘡が、通常の水疱性類天疱瘡と異なるかどうかについては、未だ意見が分かれている。 研究グループは今回、DPP-4阻害薬が関連する水疱性類天疱瘡では、紅斑の少ない非炎症型を示す例が多く、血中の自己抗体や好酸球数が少ないことを明らかにした。また、標準的な治療法であるステロイド内服を必要とする例が少なく、これらの特徴は、ある種の群でより顕著となることも明らかにした。 同研究成果は「Journal of the American Academy of Dermatology」誌(11月22日付)にオンライン掲載された。 <用語の解説> ◆DPP-4 阻害薬 : 糖尿病治療薬の一つ。低血糖を起こしにくく、広く用いられている。 ◆水疱性類天疱瘡 :自己免疫性水疱症の一つ。高齢者に発症しやすく、皮膚や粘膜のびらん/水疱、かゆみを伴う紅斑に特徴的がある。 ニュースリリース参照 https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/241126_pr.pdf |