2024年11月29日 |
東北大、細菌を物理的に撃退する チタン加工法開発 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:東北大学 |
細菌が薬剤に対して耐性を持って効かなくなる対策のために、ナノ突起で細菌を物理的に破壊する物理的抗菌性ナノパターン材料が様々な材質で開発され、注目を集めてきた。しかし、特にチタンなどの無機材料をもちいた抗菌性ナノパターン材料の効果は確認されているが、抗菌活性の原理は十分に解明されていなかった。 東北大学大学院歯学研究科の江草宏教授らの研究グループは29日、異方的に配列した無数のナノ突起が細胞に物理的刺激を加えることで、生体活性を発揮するチタン微細加工法を開発したと発表した。 今回、表面に存在する無数のナノ突起の異方的な配列そのものが、チタンナノ表面の電気的反応性を高めて、物理的に細菌の付着抑制や殺菌効果(メカノ殺菌)を発揮することを示した。 本研究成果により、抗菌剤を加えずに抗菌性を獲得するチタンインプラント材料の開発とともに、このナノ表面形態デザインの原理を応用することで、様々な材質で物理的抗菌性ナノパターン材料の開発が期待できる。 本研究成果は、2024年11月22日に科学誌「Material Today Bio」のオンライン版に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2024/11/press20241129-02-titanium.html |