2024年12月02日 |
東北大、ガラスの中で起こる原子の運動発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院の齋藤真器名准教授(理学研究科)を中心とした研究グループは2日、京都大学、島根大学(公財)高輝度光科学研究センターなどと共同で、イオンガラス中の原子構造と運動を放射光実験と計算機実験で精密に調べた結果、原子のジャンプ運動のほかに、ジャンプ運動によりできたわずかな隙間を埋めるように、周囲の数十個の原子集団がじわじわ移動する、新しいタイプの原子運動を発見したと発表した。 ガラスの中で起こる新しい原子の集団運動を発見した。 さらに、ナノ(10億分の1)秒からマイクロ(100万分の1)秒の間に原子がジャンプ運動と集団運動を繰り返すことでガラスに加えられた力が緩和し、ガラスが破壊から守られることが分かった。 今回の発見は、破壊に強いガラスの創製につながるなど、ガラス関連産業分野に広く波及効果がある。 同研究成果は12月2日に無機材料工学の分野の専門誌「Acta Materialia」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20241202_02_glass.pdf |