1999年11月17日
EPS加工各社、原料アップ分を製品価格に転嫁へ
キロ25~30円のビーズ価格の値上げは容認
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 発泡スチレンビーズ(EPS)を原料とする成形加工メーカー各社は、魚箱や農産物輸送箱などの需要家筋を主たる対象に製品値上げの交渉に乗り出した。家電製品メーカーや精密機器メーカーにも同様に値上げの受け入れを求めていく。
 これは、原料ビーズの価格が10月1日以降、1キログラム当たり25~30円の幅で引き上げられたことに対処してのもので、各社とも同ビーズのアップ分見合いの引き上げを狙っている。同ビーズメーカー各社の今回の値上げは、スチレンモノマーメーカーやポリスチレンメーカー各社の相次ぐ値上げに対処してのものであり、このため成形加工メーカーもビーズメーカーの要求を押し返すのは無理と判断してこれを受け入れた。
 しかし、加工各社とも同ビーズの値上げで収支バランスが一気に崩壊する事態となってきたためただちに原料価格のアップ分を製品価格に転嫁するほかないとして需要家各社の説得に乗り出したもの。