2024年12月03日
広島大、関節リウマチ患者に最適治療薬選別
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:広島大学

 広島大学医学部のリウマチ・膠原病学の平田信太郎教授らのグループは3日、産業医科大学と共同で、関節リウマチ患者のデータ解析によって、それぞれの患者に適した治療薬を明らかにする方法を見つけたと発表した。
 HAQ-DIスコアが高い関節リウマチ患者には、抗CCP抗体値がCTLA4Ig およびTN同F阻害薬の有効性に影響を及ぼすことを明らかにした。
 本研究では、2013年7月から2022年8月までに初めて生物学的製剤による治療を受けた関節リウマチ患者953人のデータを用いて解析を行い、有効性と安全性を比較した。
 それにより、どのような患者にそれぞれの薬剤が適しているかを明らかにした。
 研究の成果は、2024年11月5日に国際学術誌「Rheumatology」に掲載された。

<用語の解説>
◆HAQ-DIスコア:関節リウマチ患者の身体機能障害を客観的に評価する指標。日常生活動作に関する自己記入式質問票であり、スコアは 0(すべての動作が問題なくできる)~3(すべての動作がまったくできない)で示される。

ニュースリリース参照
https://www.hiroshima-u.ac.jp/system/files/248862/pr20241202-03.pdf