2024年12月04日 |
広島大、原因不明患者のがん診断を早期特定 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:広島大学 |
広島大学総合内科の伊藤公訓教授らのグループは3日、原因不明患者のがん検査(FDG-PET/CT)の有用性を明らかにしたと発表した。 45人の原因不明の発熱やその発熱からくる症状、不明熱(FUO)および不明炎症(IUO)を有する患者(FUO/IUO患者)に対して、全身のがん検査として用いられることの多いFDG-PET/CTを実施した。 その結果診断率71.1%の割合で患者で最終診断に至った。症例の内訳は、非感染性炎症性疾患(NIID)(53.3%)、がん(悪性腫瘍)(8.9%)、感染症(6.7%)だった。 特に、IUO患者では、FDG-PET/CTが診断の手掛かりとなりやすく、FUO患者と比較して最終診断に寄与する可能性が高いことが明らかになった。FUO/IUO 患者に対しては FDG-PET/CTを行い、早期の疾患特定が可能になることで、適切な治療の選択や患者予後の改善にもつながることが分かった。 同研究の成果は2024年11月15日に国際学術誌「Scientific Reports」にオンライン掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.hiroshima-u.ac.jp/system/files/248983/pr20241203-01.pdf |