2024年12月05日 |
富士フ、熊本工場の半導体材料設備3割増強 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:富士フイルム |
富士フイルムは5日、半導体材料事業拡大のため、熊本県菊陽町にある生産拠点のCMPスラリー生産設備を増強すると発表した。約20億円を投じて銅配線用を含めたCMPスラリーの生産能力を約3割拡大する。AI向け半導体需要拡大に伴うアジアでの需要増に対応する。設備は2025年1月稼働の予定。 半導体の需要は、5G/6Gによる通信の高速・大容量化、自動運転の拡大、AIやメタバースの普及などにより、さらなる拡大と高性能化が見込まれている。製造プロセスで使用する材料にも、より高品質・高性能な製品をグローバルかつ安定的に供給することが重要となる。 CMPスラリーは、硬さの異なる配線や絶縁膜が混在する半導体表面を均一に平坦化する研磨剤で、今後も年率13%の高い成長が見込まれている。同社は、先端半導体の製造工程に必要な銅配線用CMPスラリーで世界トップシェアを有しており、安定供給体制維持のため現地生産化に注力している。米国アリゾナ州、台湾の新竹市および台南市、韓国天安市にCMPスラリーの生産拠点を有する。今年1月には熊本拠点でCMPスラリーの生産を開始した。同拠点の生産能力を約3割拡大する。 【設備投資の概要】 (1)立地 熊本県菊池郡菊陽町(富士フイルムマテリアルマニュファクチャリング 九州工場) (2)総投資金額 約20億円 (3)投資内容 CMPスラリー生産設備 (4)稼働開始 2025年1月(予定) ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1733377408.pdf |