2024年12月09日
日本触媒、北大発ライラックファーマ子会社化
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本触媒

 日本触媒は9日、北海道大学発ベンチャーで、独自のナノ技術を展開するライラックファーマ(本社:札幌市北区、須佐太樹社長)の全株式を同日付で取得し、100%子会社化したと発表した。
 ライラックファーマは北大発のスタートアップ企業で2016年4月の設立。資本金1410万円。脂質ナノ粒子の「大きさ」などに注目した脂質ナノ粒子製造技術をベースにビジネス展開してきた。独自開発した「iLiNPマイクロ流路デバイス」は、従来法と異なり大きさの揃った高品質の脂質ナノ粒子を容易に連続生産できる。またその大きさを幅広く調節できることから、高機能の脂質ナノ粒子の製造技術として期待されている。

 日本触媒は、2017年に化粧品事業室を新設し、現在、15製品超の化粧品素材のラインナップを展開中だ。また、健康・医療事業室では中分子原薬の合成・分析技術を確立し、核酸とペプチドのCDMO事業に注力している。
 ライラックファーマとは、2019年から共同研究を開始し、これまでに安定性が非常に高い複数の化粧品用リポソームの開発に成功してきた。今回、ライラックファーマを100%子会社化することで、リポソームの開発効率向上や安定供給体制の構築を加速させ、化粧品事業および医薬品向けナノ粒子事業のさらなる拡大を目指す。

【ライラックファーマ概要】
▽名称  :ライラックファーマ株式会社
▽所在地 :北海道札幌市北区 北海道大学構内 北海道産学官協働センター
▽代表者 :代表取締役 須佐太樹
▽事業内容:(1)医薬品、化粧品などの研究開発(2)知的財産権の許諾及び売買(3)医薬品、化粧品などの研究開発にかかる調査、コンサルティング
▽資本金 :14.1百万円
▽設立  :2016年4月18日
▽Webサイト:https://www.lilacpharma.com/

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1733721779.pdf