1999年11月16日
昭光通商、来年4月に協同軽金属を吸収合併
事業拡大の基盤固めメガコンペティションで生き残り
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工関連会社の昭光通商は16日、2000年4月1日にアルミメーカーの協同軽金属を吸収合併する、と発表した。16日付けで合併契約に調印したもので、
事業拡大の基盤を固め今後のメガコンペティションの中で生き残りを図る。
 昭光通商は、長年にわたり金属関連事業を手がけており、昭和電工グループのアルミニウム事業の中で、販売面においてグループの一翼を担っている。今回吸収合併する協同軽金属も昭和電工グループの一員であり、アルミニウム地金、アルミニウム合金、アルミニウム製品などの販売会社として発足、同グループのアルミニウム事業における中核的商社に位置付けられている。
 一方で、アルミニウム事業を取り巻く環境は、メガコンペティション時代を迎え、年々厳しさを増している。このような状況の下、同じ昭和電工グループの両社が一体化し、より効率的な体制を構築するとともに、営業力およびカストマーベースを共有することによって今後の事業拡大の基盤を固めることが、厳しい市場で勝ち抜くための最良策であると判断したもの。
 なお存続会社は昭光通商で、協同軽金属は解散する。また算定を依頼したセンチュリー監査法人の示した合併比率は昭光通商1:協同軽金属0.96であったが、両社取締役会で検討、協議した結果、1:1となった。このほか合併により発行する株式数は百万株(額面50円)、合併交付金は合併期日現在の協同軽金属株主に対し、1株につき5円00銭を支払う。

昭光通商の業績
[1998年(平成10年)12月期](単位百万円)
◇売上高 127,773(137,897)△7.3%
◇営業利益 1,271(1,340)△5.1%
◇経常利益 1,331(1,402)△5.1%
◇当期純利益 644(358)79.9%
◇1株当たり当期純利益 5円76銭(3円20銭)
◇1株当たり配当金 5円00銭(6円00銭)

協同軽金属の業績
[1999年(平成11年)3月期](単位百万円)
◇売上高 30,734(32,992)△6.8%
◇営業利益 79(97)△18.6%
◇経常利益 35(51)△31.4%
◇当期純利益 △37(5)-%
◇1株当たり当期純利益 △37円44銭(5円74銭)
◇1株当たり配当金 5円00銭(5円00銭)