1999年11月16日 |
米アリステック、フェノール第3系列稼働~42万トン体制に拡大 |
来年2社の新増設完成も依然タイト基調 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:三菱化学、三菱商事、三菱レイヨン |
米アリステック・ケミカルズはこのほど、オハイオ州ハーバービルで建設を進めていた年産約11万トン(2億4,200万ポンド)のフェノール第3系列を完成、稼働を開始した、と発表した。この結果生産能力は、既存2系列との合計で約42万7,300トン(9億4,200万ポンド)に拡大した。また米国では、来年サノコ・ケミカルズの増強、および独フェノール・シミーの新設が完成する予定だが、世界的にもフェノール需給はタイトな状態が続くと見られている。 アリステックの出資構成は、三菱商事78%、三菱化学15%、三菱レイヨン3%、米国三菱商事4%で、フェノールの外販メーカーとして知られている。このほど稼働した第3系列は、米M.W.ケロッグのプロセスを採用しており、新規系列の完成により北米2位のフェノールメーカーとなった。このほか米国では、http://www.c-nt.co.jp/news/phenol-capa_usa.html" target=top>表記の通り最大手のサノコ・ケミカルズが1999~2002年にかけて段階的に20万トンを超える増強を計画しているほか、世界最大のフェノールメーカーである独フェノール・シミーが、2000年第1~2四半期中に20万トン設備の稼働を予定している。しかし、フェノールの需給は世界的にタイトな状態が続いており、これら新増設の完成しても「これまでのタイト感がやや緩和される」(市場関係者)程度にとどまると見られている。 http://www.c-nt.co.jp/news/phenol-capa_usa.html" target=top>米国のフェノール生産体制 |