住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2024年12月26日
三菱ケミ、飲料ラベルの水平リサイクル構築進む
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ

 三菱ケミカルグループは26日、広島県が公募した「令和6年度 海洋プラスチック対策(プラスチック使用量削減等)・リーディングプロジェクト支援事業」に対して、「飲料ラベルの水平リサイクル実現に向けた資源循環モデルの構築」を提案し、3年連続で採択されたと発表した。

 本事業は、同社グループが目指す2030年の社会実装に向けた飲料ラベル水平リサイクルおよび清涼飲料業界が2030年までに達成を目指す「ボトルtoボトル」比率50%水平リサイクルの推進を後押しするもので、以下の取り組みを行う。
(1)消費者が「プラスチック資源の価値」を身近に感じる啓発活動を行い、消費者の意識・行動変容促進。
(2)飲料ラベルの高品質リサイクルを実現するための要となる脱墨・選別技術を確立・検証し、市中での回収スキームを確立させ、再ラベル化までの一連のプロセス(流通、回収、運搬、選別、再製品化)の検証。

 2022 年度は回収ラベル材質の機械選別の可能性を検証した。2023年度からは、脱墨できる特殊印刷を施したシュリンクラベルを巻いた飲料ペットボトルを店頭配布し、回収ルート、再ラベル化の技術、新規選別技術などの検証を行ってきた。その結果、有効回収率は30%で、回収ラベルの再ラベル化が技術的に可能であることを確認した。回収したラベルは飲料ペットボトル2,000本分に再ラベル化し、消費者の意識・行動変容を促す啓発活動の一環として近隣小学校へ配布した。
 
 2024 年度(令和6年度)は、飲料ペットボトルラベルの回収量を増やし、特殊印刷が施されていない一般の飲料ラベルを回収対象として検証を行う。参画企業の事業所などから出る飲料ラベルを回収し、新たな回収ルートでの選別技術のスケールアップについて検証するほか、フジシール(本社:東京都千代田区)と共同で飲料ラベルの脱墨技術の実用化、選別精度の向上を目的とした検証などを実施中だ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1735186775.pdf





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