2002年03月05日
中外製薬「スベニール」好調、今年度売上げ57億円見込み
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:中外製薬、電気化学工業

 中外製薬は2000年8月、関節機能改善剤として発売した「スベニール」の売り上げが好調で、今3月期決算では通期売上高57億円に達する見通しだ。
 
 電気化学工業がバイオ法で開発したヒアルロン酸ナトリウムを原料に、アベンティス・ファーマ社が製剤化しているが、分子量が190~250万と高く、従来品に比べても生体内の分子量により近いため、変形性ひざ関節症や、慢性関節リュウマチによる痛みを和らげる効果が高い。
 
 「スベニール」は発売当初から好調が続いているが、今後も高齢化社会の進行とともに需要の増加が予想される。このため電気化学では昨年10月、ヒアルロン酸設備の増設を完了したのに続き、近く倍増工事に入る。