1999年11月11日
宇部興産、グループ会社の経理業務を本社センターに集約
当面グループ7社で運用~2001年度には60社に拡大
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産は11日、2000年3月期から施行される連結決算主体の企業会計制度や、税効果会計をグループ全体で迅速に対応、またグループ全体の業務効率化のため、経理業務を専門に扱う「経理事務センター」を宇部本社内に発足、運用を開始した、と発表した。
 同センターの運用は、当面宇部アンモニア工業、宇部物流サービス、宇部レールサポート、ユビーイー・エステート、宇部興産総合サービス、ユービーイーパワーセンター、リベルタス興産の7社(1999年10月時点)で運用していく考えだが、2000年度には西日本地区20数社程度、2001年度には東日本を含むグループ60社程度の経理業務をセンターへ移管し、軌道に乗った段階で子会社として分離、独立させることも検討している。 センターの主な業務は、伝票作成、出納支援、各種財務諸表や連結決算資料作成のほか、税務申告(法人税、消費税、固定資産税)などの対外的な部分も担当する。
 経理業務をセンターに集約することにより、グループ内の統一処理基準による会計処理が可能となり、グループ全体の経理業務を効率的に行える体制が出来上がる。また毎月初めに各社の月次決算を終了、連結決算用基礎データを作成するなど、経理業務のスピードアップも実現する。一方、グループ会社にとっては、従来各社1~3名の要員を抱えて行っていた経理業務をセンター専任の要員3名で対応できることから、経理要員の確保・育成の必要がなくなった。
 なおセナ-の会計システムは、宇部興産の情報システム子会社である宇部情報システムが導入、同社の社内にあるサーバー1台で各社のデータを集中管理している。