1999年11月11日 |
BASF/バイエル/ヘキスト、繊維用染料事業を統合 |
2000年4月に新会社がスタート |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:BASF、バイエル、三井化学 |
ドイツの大手化学メーカー、BASF、バイエル、ヘキストの3社は現地時間の10日、繊維用染料事業を統合する、と発表した。BASFの染料事業と、バイエルとヘキストの折半出資会社であるダイスターの事業をインテグレートするもので、基本的にBASF、バイエル、ヘキストは新会社に対等の条件を有する。 新会社は、売上高で20億ドイツマルク(約1,300億円)を大きく上回る強固な事業部門となると見られ、3社はシナジー効果により特にアジア地域を中心に、コスト競争力を改善させる考え。また計画では、製品と技術のポートフォリオを強化する狙いがある。この結果、関連企業体の承認や独占禁止法管轄当局の手続きを経て、早ければ2000年4月1日にも全世界で4,700人の従業員を有する新会社の営業を開始する。 ダイスターは、染料事業の競争が激化する中で1995年にバイエルとヘキストの事業を統合して設立、1998年度には16億マルクの売上高を有する世界のマーケットリーダー。従業員数は3,200名で、反応染料、分散染料、特殊染料を手がけており、世界23カ国で事業を展開している。一方BASFの染料事業の1998年度売上高は約8億6,000万マルクで、世界3位の規模を有する。世界に1,500人の従業員を有し、主に建染め染料、反応染料、分散染料、インディゴなどを手がけている。 なおBASFが有しているドイツ(ルードヴィッヒスハーフェン)、ブラジル(ガラチンゲタおよびジャカレイ)の設備のほか、三井化学との合弁会社である三井BASF染料も新会社に統合される予定。 |