1999年11月05日
独BASF、紫外線吸収剤事業拡大のためドイツで新工場建設
年産4,500トン~2000年後半操業開始
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:BASF

 独BASFは5日、ドイツ本社工場内に紫外線吸収剤オクチル・メトキシンナメート(オクチル・メトキシ桂皮酸、OMC)を生産する新設備の建設に着手した、と発表した。投資額は数千万マルクで、2000年後半には年産4,500トン規模で操業を開始する予定。
 OMCは、UV-B波を吸収するもので、日焼け防止剤などの化粧品に用いられており、BASFはユビナールMC80の商品名で販売している。同社は、「ユビナールの需要は全世界に広がっており、新設備の建設により製造技術とコストの両面で優位となる。またBASF本社工場であらゆる前駆物質が製造されていることも有利である」としている。高純度品を効率的に生産するプロセスは、BASFが独自に開発したもので、多種多様な特許で保護されている。同社は、新設備の稼働にともない紫外線吸収剤市場での活動を積極化、同市場で2億マルク(約130億円)以上の売上高を目指す考え。