1999年11月04日
チッソ、合成紙事業分野に進出
ポリオレフィン系、年産3,000トン設備が1月完成
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:チッソ

 チッソは4日、ポリオレフィン系合成紙(商品名「カルレ」)を開発、チッソ石油化学五井工場内に建設中の年産3,000トンの生産設備が来年1月完成する、と発表した。
「白さ」や「光沢感」など従来の合成紙にない特徴をもっているため、2年後の売上高20億円を見込むなど、今後合成紙分野に本格参入する。
 「カルレ」はPP(ポリプロピレン)を主原料とし、同社のミクロボイド発生添加物と、樹脂加工技術から生まれた。グロス(光沢)タイプ、マットタイプなど数種類あるが、いずれも平滑性に優れ、オフセット印刷、グラビア印刷に最適。また情報記録紙、粘着紙、パッケージなど幅広い分野に用途を拡げていく方針。