2002年03月04日 |
エチレン系製品の1月の輸出、前年の43%増に |
出超量も64%増の16万トン超え |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局が4日に明らかにしたところによると、エチレンとエチレン系誘導品合計16品目の1月の総輸出量はエチレン換算(以下いずれも同)で20万3,400トン、一方の総輸入量は3万5,800トンとなった。差し引き16万7,600トンの出超である。 これらを前月の実績に対比すると、輸出は10.9%増、輸入は19.9%減、出超量は20.8%増となる。一方、前年同月比は、輸出が43.1%増、輸入が10.0%減、出超量が63.7%増となっている。前年同月に比べて輸出量と出超量がともに大幅に拡大している点が注目される。 主要製品の輸出の中ではHDPE、LDPE、VCM、EGの4品目の伸びの大きさが特に目につく。前年同月に比べると、HDPEは2.44倍(2万7,992トン)になっており、LDPEは78.1%増(2万1,470トン)、VCMは64.8%増(3万8,082トン)、EGは55.5%増(1万32トン)といずれも最近ではめずらしい高い伸びを遂げている。また、絶対量は小さい(6,484トン)が、EVAも伸び率は55.8%を記録している。注目のPVCも40.8%増(3万7,311トン)と好調であった。 一方の主要製品の輸入では、EDCの40.9%減(7,552トン)、EGの37.0%減(1,239トン)、HDPEの18.2%減(3,821トン)などが減少が目立つ。 こうした結果、1月の輸出比率(エチレンの総生産量に対する総輸出量の占める比率)は31.5%で前年同月より10.3ポイント増え、輸入比率(内需合計に占める輸入量の比率)は7.5%で0.5ポイント増となった。 |