1999年10月25日 |
BASFジャパン、四日市にNMP1万トン設備を新設 |
2000年半ばからウルトラピュア・グレードを生産 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:BASF |
BASFジャパンは22日、四日市事業所においてNMP(N-メチルピロリドン)ウルトラピュア・グレード生産設備の建設を決定した、と発表した。生産能力は年産1万トンで、2000年半ばから生産を開始する。 NMPは、半導体用基盤回路の洗浄や電子製品の製造に用いられる溶剤で、これらの用途では厳しい品質管理が求められ、金属イオン含有量が5ppb以下であることが要求される。BASFは独自の試験設備で極めて高い品質管理基準をクリアする。近年、NMPウルトラピュア・グレードはアジア地域、特に日本における需要が高まっている。BASFは、四日市で生産する製品はアジア市場向けに供給する方針だが、今後の需要拡大によって生産能力を倍増することが可能であるとしている。 BASFは世界市場におけるNMPのリーディングメーカーであり、独ルードヴィッヒスハーフェンに1万8,000トン、米ルイジアナ州ガイスマ-に2万5,000トンの設備を有している。なおNMPは上記用途のほか、塗料剥離剤や洗浄剤、エンジニアリングプラスチック、プロセスケミカル、農薬などの製造や加工用途に使われている。 |