1999年10月22日
タイのBPE、“2000年”対策で設備停止を予定
日本国内の石化企業は11月中・下旬に結論
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 タイの大手ポリエチレンメーカーのBPE(バンコクポリエチレン)は、今年末から年初にかけてHDPE(高密度ポリエチレン)プラントの運転を停止する方針を固めた模様。
 同社の設備能力は年産20万トン。三井化学の技術を採用している。現在同社はアジア地域全体の需要の回復を受けてフル稼働中。それにもかかわらず一時的とは言え運休措置を取ることにしたのは、いわゆる“2000年問題”によるリスクを完全に回避するには操業の一時停止が不可欠と判断したためと見られる。
 日本の石油化学企業も同問題への対応の在り方を真剣に検討中である。しかし今のところどこも最終結論を出すには至っていない。各社が態度を決めるのは11月中・下旬になりそう。したがってそれまでの間は、汎用樹脂を始めとした主要誘導品に対する前倒し需要が持続することになろう。