1999年10月22日 |
韓国のポリオレフィン輸出、依然として中国向けが圧倒的多数 |
PEでは1~8月合計で全体の47%を占める |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
韓国のポリオレフィンの輸出は依然として圧倒的多数を中国向けが占めている。ポリオレフィン各樹脂の今年1~8月合計の全輸出量に占める対中国向けの比率は、両ポリエチレンの場合で47%台に達しており、PPホモポリマーも41%という高いレベルになっている。 このほど明らかになった同国の輸出通関統計によると、8月のポリオレフィンの輸出量はLDPE(低密度ポリエチレン)が6万9,086トン、HDPE(高密度ポリエチレン)が10万9,335トン、PP(ポリプロピレン)ホモポリマーが9万9,376トン、同コポリマーが1万929トンとなっている。これらのうち中国向け(香港向けは除く)は、LDPEが2万5,336トン、HDPEが3万8,546トン、PPのホモポリマーが3万1,345トン、PPのコポリマーが1,705トンを占めている。PPコポリマーだけは日本向けが第一位となっているが、他の3樹脂は中国向けが他の国を大きく引き離している。 これに伴う1~8月の累計は、LDPEが51万2,976トン、HDPEが73万4,289トン、PPホモポリマーが82万7,917トン、PPコポリマーが9万888トンとなっている。それぞれに占める対中国向けの比率は、LDPEが47・2%、HDPEが47.5%、PPホモポリマーが41・4%、同コポリマーが14・4%ということになる。PPコポリマーの場合は、日本向けが最も高く30・1%を占めている。 もっとも、日本の商社やポリオレフィンメーカーの多くは、韓国のポリオレフィンの輸出累計が当初の予想に比べて意外に少ないと判断している。各樹脂の累計を昨年の年計に対比すると、LDPEは64・1%、HDPEは65・3%、PPホモポリマーは55・9%、PPコポリマーは107・6%となっている。PPコポリマーを除くと12分の8ヶ月を経過した時点にしては量が少ないとの感触なのである。中国向けについても同様のことを指摘する向きが多い。ちなみに、LDPEの対前年合計比は55・7%、HDPEは70・0%、PPホモポリマーは52・7%、同コポリマーは77・1%である。 |