1999年10月22日 |
旭化成、水島のAN設備が火災で停止~50%のセールスアロケーションを実施 |
フォースマジュールを宣言、再開の目処立たず |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成工業は、水島製造所のAN(アクリロニトリル)年産20万トン設備で今月17日午後9時ごろ火災が発生し稼動を緊急停止したが、現在も再開の目処が立っておらず、フォースマジュールを宣言、50%のセールスアロケーション(割当販売)を実施している。 同社の関係筋によると、水島製造所には20万トンおよび5万トンのAN設備系列を持つが、このうち20万トンプラントのリアクター上部から出火、数分で鎮火し、けが人も出ていないという。現在、原因を調査中だが、しばらくは稼動再開の目処が立たないとしている。 同社は水島製造所のほか川崎製造所に15万トンと合計40万トンのAN設備を持つが、20万トン系列が停止したことで、生産能力の半分での操業を強いられることになる。 アジア最大手の同社の供給に支障が出ることで、ABS樹脂を中心とした関係ユーザー、アジア市況に影響が出るのは必至と見られており、今後の動向に注目が集まっている。 |