1999年10月21日 |
米ダウ・ケミカル、エチレン・スチレン共重合樹脂中間プラントが完成 |
「インデックス・インターポリマー」カナダに2万2,700トン |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
ダウ・ケミカル日本は19日、米国ダウ・ケミカルのプラスチック部門が開発し、カナダのオンタリオ州サーニアに建設中だった「インデックス・インターポリマー」中間試験プラントが完成、スタートアップに成功したと発表した。 「インデックス・インターポリマー」は、エチレンとスチレンの共重合による熱可塑性ポリマーで、柔軟性、強じん性に優れているなどの物性から包装、耐久材など幅広い分野に用途が期待されている。 今回完成したのは年産5,000万ポンド(22,700トン)能力。今後は同ポリマーの用途を開発中の顧客に樹脂を供給するが、すでに発泡製品分野では自動車や包装、住宅用などに3種類の製品が商業化されているという。 アジア地域では日本をはじめ韓国、台湾が市場になる。包装,耐久財、ワイヤー・ケーブル、玩具、フットウエア、自動車用フローリングなどのほか、汎用エラストマーなどに用途を広げていく方針。 「エチレンとSM(スチレンモノマー)を結合させる技術は各社で開発にしのぎを削ってきたが、今回の成功は新しい製品をプラスチック業界に提供しようという当社の意気込みを示すものだ」と同社ではいっている。 なお同社では2~3年中をめどに世界規模の本格プラントを建設する計画を進めている。 |