1999年10月20日
昭和電工、アルミニウム合金営業権を100%子会社の昭和軽合金に譲渡
製販一体化により競争力強化、年間4億円の合理化を実施
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は20日、アルミニウム合金事業の営業権を2000年1月1日を持って、100%子会社の昭和軽合金(千葉県市原市・中谷道彦社長、以下SAA)に譲渡することを決定した、と発表した。
 営業譲渡後のSAAの運営方針としては、「強みである合金設計技術を基本に、一層の効率的運用およびコスト削減を図る。」とし、99年比年間約4億円のコストダウンを実施、アルミニウム合金事業の安定的収益の確保を目指すとしている。
 具体的には〓営業部門においては、営業担当者(約10名)の勤務場所を昭和電工本社からSAAに移し、製造・技術と営業の連携を強化することにより、ユーザー思考の効率的な営業活動を展開する。〓生産部門では外注化の推進、収益改善などのコストダウン諸政策を継続、強化する。〓間接部門では、効率的運営による省力化を行う。
 また、製販一体化により、意思決定の迅速化、経営責任の明確化を狙うとともに、一体化による効率的事業運営により、合金事業の競争力の強化を図るとしている。
 同社ではアルミニウム合金事業を中期経営計画において、製販一体化により競争力を強化する事業と位置付けており、今回の計画はその具体的実行策となる。
 なお、1998年12月期の同社アルミニウム合金部門の売上高は196億9,200万円、営業利益3,200万円、経常利益100万円の赤字。