1999年10月19日
三菱化学、四日市事業所のEOG設備2000年末に休止
EG輸出市場から撤退、EOは鹿島から全面供給
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、四日市事業所のEO(エチレンオキサイド)、EG(エチレングリコール)製造設備を2000年末に休止する方針を決めた。これにより、EGの輸出市場から撤退する一方、国内関係ユーザーには鹿島事業所から全面供給行うことになる。EOについても鹿島事業所から貨車などを利用した供給体制の構築を図る方針で、ユーザー、JRなど関係各社との話し合いを進めていくことになるとしている。
 四日市事業所では既に2000末にエチレン年産27万トンの休止を決めており、これに先立って誘導品ではSM(スチレンモノマー)18万トンをはじめベンゼン22万トン、EB(エチルベンゼン)29万トンを今年11月に休止する。エチレンの休止に向けて他の誘導品の動向にも注目が集まっていたが、EOGについても鹿島事業所に集約することを正式に決めたもの。
 四日市事業所のEO能力は年産11万1千トン、EG8万5千トン、鹿島事業所はEO25万7千トン、EG26万7千トンと合計でEO36万8千トン、EG35万2千トン能力となっているが、四日市の設備休止に伴い、EOで3割強、EGで2割強の能力を削減することになる。