1999年10月18日 |
蘇州華塑有限公司、江蘇省のPVC10万トン稼働~日系商社3社がVCMを納入 |
次期計画ではカレンダー加工設備のほかVCM新設/PVC増強を検討 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:丸紅、三井物産、三菱商事 |
ノルウェー・ノルスクヒドロ、米ウエストレイクおよび中国2社の合弁会社である蘇州華塑有限公司は現地時間の15日、江蘇省大倉市で8月に完成した年産10万トンのPVC(塩化ビニル樹脂)製造設備が商業運転を開始した、と発表した。このほど開所式を行ったもので、原料VCM(塩化ビニルモノマー)については日本の商社3社の納入が確定している。 蘇州華塑有限公司は、ノルスクヒドロ(32%出資)、ウエストレイク・グループ欧米2社に現地2社を加えた合計4社による合弁会社。新設備の投資額は6,400万ドルで、8月末に完成、9月初旬から試運転を行っていた。生産能力は年産10万トンで、川下には年産2万4,000トンのカレンダー加工設備を有し、一貫生産体制を整えている。また原料VCMは全量輸入することになっており、丸紅、三井物産、三菱商事の3社の納入が決定している。 ノルスクヒドロの石油化学部門責任者のHeber氏は、「今後2001年までにカレンダー加工設備で2段階増強を計画しているほか、PVCの増設およびこれに見合うVCM設備の建設も検討している」と語った。 |