1999年10月15日 |
ポリオレフィンの価格交渉が本番入り |
ポリオレフィンの価格交渉が本番入り |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:住友化学、日本ポリケム |
日本ポリケムや住友化学工業などポリオレフィンメーカーと、インフレーションフィルムメーカーや日用雑貨メーカーなど需要各社との間の樹脂価格交渉がここにきて本格化してきた。 8月末から9月末にかけての間は、各レジンメーカーがユーザー各社を訪問して今回の値上げの背景を説明し、理解を求めることに多くの時間が費やされてきた。しかし10月に入ってからは、具体的な上げ幅を巡っての話し合いが各所で始まっている。フィルムメーカーを始め需要家は、今春以降ナフサが急騰している点は十分承知しており、従って、レジン各社が値上げに踏み切らざるを得なくなった事情は理解できるとしている。 しかし、樹脂各社が上げ幅を1キログラム10円にしたいと主張している点については強く反発する向きが多い。これは、現在の各加工製品の価格がかなり低いレベルにあるため収支バランスがトントンの状態のところが多いせいと見られる。このため現在は、上げ幅を圧縮するよう要求するところが多数を占めている。 もっとも、ポリオレフィン・インフレーションフィルムメーカーや、OPP、CPPメーカーなどは製品値上げを表明してコンバータなど需要家筋と交渉に入っている。これは、今回のレジンの値上げはあるていどの幅で受け入れざるを得ないと判断しているからに他ならないからであり、したがって、今後の焦点は上げ幅がいくらになるかに絞られる。 |