1999年10月14日 |
松本建工と三菱化学、水発泡による硬質ウレタンフォームを使用した断熱パネルを共同開発 |
完全ノンフロン処方の水発泡、地球温暖化防止住宅を実現 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱化学 |
松本建工と三菱化学は14日、製造工程に特定フロン、代替フロンを一切使用せず、水発泡により製造した硬質ウレタンフォームを用いた住宅断熱パネルの共同開発に成功した、と発表した。 新開発の断熱パネルはオゾン層破壊を起こさず、地球温暖化防止の対策がなされており、松本建工では今年度中に同社石狩工場で生産を開始、2000年4月から全工場の生産を切り替えることを予定している。 今回共同開発に成功した硬質ウレタンフォームは、密度36kg/㎥、圧縮強度2.2kg/c_と強固なフォームで、最大長さ4,000m、幅1,000mm、厚み120mmの断熱パネルまで均一に充填され、寸法安定性に優れており、従来から水発泡ウレタンフォームにおいて問題とされていた収縮の問題を解決するとしている。 代替フロンを使用しない断熱パネルの開発によって、地球温暖化防止効果の高い高気密かつ高断熱の住宅が実現するとしている。また、代替フロンは2003年12月末に使用禁止になることから完全ノンフロン処方の水発泡による硬質ウレタンフォームを使用した高性能の断熱パネルの開発が望まれていた。従来の技術では、水発泡による硬質ウレタンフォームを使用した断熱パネルを使用した場合、ウレタン中の発泡炭酸ガスが経時変化で放出され、長期の保存中に収縮するなどの課題が指摘されていたが、今回の共同開発により、そうした課題が克服されるとしている。 |