1999年10月08日
丸紅、リストラクチャリング計画の進捗状況をまとめる
経費削減、人員削減は達成可能な水準に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:丸紅

丸紅は8日、4月1日に発表した「ビジョン2000リストラクチャリング・プラン」についての進捗状況を発表した。
連結総資産および有利子負債削減計画については、連結総資産1999年3月末の6兆5,0000万円に対し2000年3月末には6兆円以下を目標とするが、99年9月末には6兆2,000万~6兆3,000万円を予想している。連結ネット有利子負債(有利子負債-現貯金)も3兆5,000万円以下の目標に対して、3月末の4兆円から9月末時点3兆7,000万~3兆8,000万円を予想する。(別表参照)
 経費削減計画の進捗状況は、年度内に「連結販管費のミニマム300億円削減」を目標としていたが、現時点でほぼ達成可能としている。(別表参照)
 事業のリストラクチャリングについては、前年度の業績に対する評価が一定レベル以下の連結対象事業会社250社に対して、経営改善の指示を行っているが、このうち半数に相当する約120社については、整理・売却、あるいは他の事業会社との再編成作業に入っている。事業会社の業績は、毎年定量評価を行い、評価結果に沿って経営改善の指示を行うことで、プランの目標である連結対象会社500社、赤字事業会社比率20%以下の達成を図っていくとしている。しかし、今回の中間期においては、日本基準で採用した支配力・影響力基準を加味して見直した結果、16社が新規連結対象会社となり、連結対象会社は約700社と、前期末の689社より一時的に増加する。
 人員削減については、99年10月1日現在の単体従業員数は5,412名と、99年4月1日の5,855名から443名減少しており、2001年4月の目標である5,000名体制は、ほぼ達成可能としている。なお、3月より実施した早期退職者に関する優遇制度は、9月末で終了している。
 社内制度については、市場経済化の流れに沿った制度の改革という観点から、〓社内資本金制度、〓DEレシオによる営業本部と子会社のバランスシート管理、〓事業会社業績の定量評価システムと撤退に関するガイドライン、を今年度から導入している。さらに来年度からは〓新人事制度、〓組織業績評価の報酬への反映を導入予定。なお、信用リスク引当金制度など、新リスク管理制度は導入に向け細部を検討中としている。
 
http://www.c-nt.co.jp/news/marubeni_r.html">連結総資産・連結ネット有利子負債削減計画進捗状況、経費削減計画進捗状況(表)